初めて同人即売会に出展して色々経験を得られました。メイン戦場であった、音源作成については前回書きました。 今回は、サークル活動ではなくてはならないもの、「名刺」を作った話をします。

完成版デザイン

こんなかんじです。

作った名刺

GIMP 2.8.10(当時はnot stable) で作っています。ちなみにウラ面もありますがそれは実物で。

デザインについて参考にした本を紹介

『ノンデザイナーのための名刺デザイン 渡して印象付けられるデザインとテクニック』

★著者様の最新記事: http://c-mitsuba.hatenablog.com/?page=1524298502

コミケでたまたま出会った同人誌で、ノリと勢いで買ったものですが、 この同人誌がなければおそらくM3で名刺を渡すことはできなかっただろうと思います。 名刺についてのエッセンスのみで構成されていて、 1ページも無駄な箇所がありません。素晴らしいデザインでした。 是非とも通販で買えるようになるとよいなと思っております。

『ノンデザイナーズ・デザインブック』

★マイナビ特設ページ: https://book.mynavi.jp/nddb/#top

名著と言われていたので2年前くらいに購入し、積読状態だったのを引っ張り出してきました。「4つの基本原則」と、名刺について書かれていましたのでそれを参考にしました。 4つの基本原則はデザインにおいて様々な箇所で活用できるので、読むべし。 あと個人的に嬉しかったのが、「使用されているフォントが書かれている」ことです。探す手間が省けて嬉しいですね。

グラフィックは神①

いろいろ検討した結果、グラフィックを利用いたしました。自分から見てどんな点が神だったかと言うと

  • サンプルを配る意思がある
  • 名刺の用紙が豊富、オプションも豊富
  • デザイン依頼までの説明が懇切丁寧
  • 短納期オプションがあり、品質/価格/納期のバランスをユーザーが調整できる
  • PSDファイル で入稿できた

点です。必要なところがきっちり揃っていて、名刺の出来も素晴らしかったです。短納期指定でもクオリティバッチリでした。

psdファイル入稿については後述します。

GIMP使いに人権はないんですか

名刺を印刷してもらうため、印刷会社にデザインを入稿するときに気をつけなければいけないのは、「フリーソフトユーザーの人権が薄い」点にあります。特に、クオリティを担保する意思が強そうな会社ほど、人権が薄くなってきます。

なぜかと言うと、 入稿ファイルが「PSファイル(PhotoShop)」か「AIファイル(Adobe Illustrator)」のみであるところが多い のです。ファイル名からしてフォトショかイラレを購入しないといけないことが察せると思います。抜け道もあるっちゃあるんですが、別の点で面倒です。CMYKとか。

JPGやPNGで入稿させてくれるところも増えてきておりますが、まだまだ入稿ファイル縛りの風潮は続きそうです。

グラフィックは神②

ここでグラフィックさんに再度ご登場を願いまして。なんと「PSDファイル入稿ルート」が存在します。これはコミグラというページに飛び対応するデータとアプリケーションやをみると、確かにPSDファイル入稿ルートが存在します。一見すると対応してないように見えるんですけどね。

PSDファイルは様々なペイントソフトで開くことができまして、僕愛用のGIMPでも開けるわけです。 しっかりテンプレートもレイヤー管理されてます。最高。

そんなわけで、テンプレートと、コミグラにある解説を読みながらなんやかんややりまして、オモテとウラをデザインしたpsdファイルとスクリーンショットをグラフィックさんところに投げつけると完成します。すばらしい。テンプレートから作りあげて、PSDファイルとして投げつけられることでPS/AIファイルに近いデータ信頼度が得られている感じが、ユーザー側から感じました。

一番苦労したところ

ズバリ、 入稿のデータフォーマットについて です。最初のうちは、なんとかPS/AIファイルをGIMP上で編集できないかと模索してたのですが、 色々めんどくさいということがわかり、あきらめるまでに6時間ぐらいかかりました。 デザイン自体はもともと頭の中にイメージがあり、作成自体はそれほどかかりませんでした。(※8時間かかっている

作業時間合計は、14時間ほどです。 初めて名刺を入稿する方は2日つぶれることは覚悟で行きましょう。ペイントソフトに知見がない場合は+2日。

さいごに

出来も素晴らしく、やりとりもこちらはデータ入稿しただけなのでとてもスムーズに進みました。コミグラでは同人誌などの即売会についてのサポートもしているので、もし同人界隈でオリジナリティを前面に出すグッズなどを出したい場合は、グラフィックさんところおすすめです。

あ、ちなみにこれ #ノンデザ20周年 のためのブログ記事でもあります!ノンデザイナーズ・デザインブックいい本ですよ! 手っ取り早くデザインの勘所を見つけたい人はぜひ買いましょう!