今ですね、とっても震えながら書いてます。アドレナリンがビシバシと溢れ出ているのを感じます。これは最近投稿しているアドベントカレンダー2018とは全く関係ありません。本日、

『艦これが、JAZZコンサートを開き、そこにあの「伊東たけし」が出演することが決まった』

ため、震えているのです。いま太字にした部分がすでに何言ってるんだこいつを自分でも思います。艦これってブラウザゲームなんですよ。それがなんで伊東たけしさん呼ぶことになっちゃってるんですか。わけがわからないよ。

というわけで、これまでの経緯と、いかに伊東たけしさんがレジェンドなのかについて、自分が持てる限りの知識を使って勢いで書いていきます。まだ日本武道館チケット買ってない人は一般販売が今日からだから(生き残ってたら)買うべし。絶対買え。この機を逃すな。https://ticket.rakuten.co.jp/music/jazz/RTIKAAC ... やっぱり売り切れてしまったわ(19時くらいまでは生きてたのを確認してます)

経緯

唐突に運営がわけのわからないことを言い始めました(平常運転)

のちに、なんか「日本武道館でジャズやるわ」とか言い始めました。なにいってるかよくわかりませんね

とりあえず「なるほどわかった(わからん)」と気を落ち着けて、楽天のチケット販売サイトを見たわけですね。

ん?

!?


自分語り(1)

僕の演奏家としての一歩は小学5年生の時に「喘息の治療の一環」としてトランペットのレッスンを受けるようになったのがキッカケですが、高校からジャズに関心を持つようになり、今こうして同人で唯一「艦これ x ビッグバンドジャズ」を掲げて作品を作っています。と、胸を張っていたのですが、公式が「ビッグバンド編成」を持ち出してきたため、感動のあまり震えていた、という経緯なわけです。

なぜジャズのなかでもビッグバンドなのかというと、大学時代は『山野ビッグバンドジャズコンテスト (YBBJC)で入賞する』ことを第一目標で過ごしました。 結果、2度入賞してCDに自分の演奏が残りました。

このコンテストはよくあるコンテストのそれではないです。プロですら、出場する大学生ビッグバンドサークルが生み出す “Groove” “Sound” に注目しています。高校時代でYBBJCに “出会ってしまった” 影響で、今になってもビッグバンドを探究することに邁進しているわけです。

山野ビッグバンドジャズコンテスト(YBBJC)。この記事でとてもとても重要な単語です。覚えておいてください。


最初に報じられたゲストもおかしい

艦これのゲーム外活動において伊藤みどりさんや無良提督をゲストに招いたスケートが大きく話題になりました。アイススケート界は僕全然存じ上げないのですが、特に伊藤みどりさんは 「レジェンド」 と評されており、なるほどな艦これなるほどなと思っていました。

となるとまあ艦これJazzコンサートもゲストがやばいことになるだろうなという推測をしていましたが、最初のゲストからして「おかしい」になりました。

ジャズとは?

Toshiさんは間違いなくレジェンドだと思います。 あまり日本の音楽に肩入れしてない僕ですらよく耳にする名前です。名義を変えてきていますが、別方面でJazzの活動をしているかどうかについてはあまりよく知りません。

と書きつつもやっぱりおかしい。XJAPAN?なぜその人選??

(でもまあ、Big Band編成にボーカルを添えるのはよくあるやつだ、Toshiさんならばっちりこなしてくれるやろ…) と自分の中では落とし込めたため、とっても戸惑いつつも「うんうん それもまた ジャズだね。」となり、動揺は少なく済みました。そもそも Big Band 編成が発表された時点で僕の心臓は七転八倒の大混乱をしているためこれしきでは慌てません(心拍数200のfast 4beatを打ちながら)

二度目に発表されたゲストもおかしい(本日の出来事)

一昨日は夜中に社のユニットテストを直して、昨日は仕事した後にレッスンを受けるというハードスケジュールをこなした翌日、そう本日のことです。なんか艦これ方面から「伊東たけし」という名前が出てきてて、え?となり、運営のTwitterとRakutenチケット販売サイトを見たら。

は?(ゴシゴシ…)

本題。伊東たけしさんについて僕の知る限りを書きます

普段Jazzやってない人はまあピンとこないと思います。実は僕もYBBJCに関すること以外はちゃんとわかっていませんでした。T-SQUAREのサックスやってる人だよね。あのF1のスタンダードナンバーとなっているTRUTHのEWI担当だよね、といったごくありがちな記憶のしかたでした。(この時点で「!?」となった人は当時の演奏を耳に焼き付けるのだ

でも、この時点でもすでにレジェンドです。そしてその先もレジェンドです。 プロになってからの活動についてはT-SQUAREファンのジャズ好きおじさんおばさんのほうが詳しいと思うので、僕の出自でもあるYBBJCあたりの話を書いていきます。

YBBJC第7回で優秀ソリスト賞を受賞、そこから生まれたもの

さきほど自分語りで書きました、YBBJC。今年で49回目の開催となりました。49回ですよ49回。来年で50回。長寿なコンテストなわけです。その第7回で伊東たけしさんは日本大学リズム・ソサエティ・オーケストラにコンサートマスターを務め出場、団体で優秀賞(第2位)、個人で優秀ソリスト賞を受賞されました

プロの演奏家が国内でhogehogeコンクールで受賞… といってもなかなかピンとこないと思いますが、YBBJCでソリスト賞を受賞したりバンド全体で賞を受賞した人たちは不思議と(?)音楽で食べていく人になる傾向があります。そしてこの傾向については、伊東たけしさんが起因となったのではないか 、と思っているわけです。

YBBJC今昔物語を見ていると、日本のジャズ界をけん引している人の名前を目にすると思います。神保彰さん、本田雅人さん、吉田治さん、近藤和彦さん・・・そして21世紀に入ってソリスト賞を受賞した人やオーケストラとして出演した人も続々と今の日本の音楽シーンを支える人になっているのを目にしています。

ものんくる の角田隆太さんは僕がビッグバンドサークルに入った時、同サークルの先輩で、レギュラーバンドのベーシストとしてリズム隊をけん引していました。LOWLAND JAZZ は僕の同期がリーダーとして立ち上げたバンドです。どちらもYBBJCのステージを踏んでいます。当時の大会を収録したCDにも、上に挙げた皆さんは載っています。(ちなみに上位10バンドしか収録されません)

このように、続々と音楽シーンを盛り上げる人を生み出していった「土壌」ともいえるのが、YBBJCなんだと僕は思っています。繰り返しますが、その第7回で優秀ソリスト賞を受賞した伊東たけしさんが起因となって、土壌がすくすくと育っていったのかなと思います。果たしてYBBJCがなかったら、THE SQUAREは生まれていたのでしょうか。プロデューサーの安藤まさひろさんはYBBJCには関与していない人なのでバンド自体は生まれていたと思いますが、”TRUTH” は生まれていたのでしょうか。並行世界の神のみが知ります。

結成から42年。毎年1枚アルバムを出す怪物バンド『T-SQUARE』

僕はあまり日本のフュージョンシーンに興味がなく、そんななか “TRUTH” “宝島” “オーメンズオブラブ” などのキャッチーな曲たちを吹奏楽部時代に演奏していたため名前だけは知っていたT-SQUARE。今回の伊東たけし艦これJazzゲスト参加の一報を聞いて調べ直したら、T-SQUAREもレジェンドであったことを知りました。 浅学を悔いた次第であります。

これは名曲を作り上げたという過去の偉業ではなく、今も燦然と輝くバンドであるのです。

T-SQUARE Official Site によると、

1976年、安藤正容を中心に“THE SQUARE”結成。

となっていました。そのあとWikipediaをみてぶったまげました。毎年アルバムをリリースしているんです。結成から途切れることなく。

僕は去年から音楽を聴くときには基本的にSpotifyを使って聞いています。そこで様々なアーティスト(主にジャズミュージシャンやバンド)をフォローするのですが、基本的にリリース頻度はまちまちです。「1年ごとに1枚はリリースしている長寿バンド」なんてくくりすると多分世界的にもヒットが相当少なくなると思います。

世界に視点を広げても毎年コンスタントにアルバムを出すバンドは少ない。そんな中、フュージョンというジャンルで毎年元気に顔を出すバンド、T-SQUARE。もうね、毎年リリースするってだけで本当すごいんです。そのアイデア、どうやって出しているんですか。42年も続けて…

もちろんプロで音楽やっているわけで、雑なものを出しているわけでは決してありません。質や好みについては個人差がありますのでおいておきますが、とにかく、最新アルバム「CITY COASTER」を聴いてみてください。今も変わらずさわやかな「T-SQUARE」サウンドが聴けます。

懺悔について話すのですが、僕は本田雅人さん加入時点で記憶の更新が止まっていました。2000年に入ろうとしているあたりでフリーズしてました。僕が現代ビッグバンド方面へ傾倒していったこともありますが、それにしてもこのバンドをもっと早くキャッチアップできていなかったのはつらい。

Spotifyを見た感じでは、おそらくほぼすべてのアルバムを聴くことができそうです。 40枚ものアルバムが集うアーティストページは圧巻です。ぜひ皆さんもききましょう。

YBBJC、T-SQUARE、そして僕。自分語り2

吹奏楽部時代にT-SQUAREの譜面を吹いて、じわじわとPopsというものが体に染み込み始めて、大学時代でビッグバンドに本格的にのめりこみ、YBBJCに出場して、今は艦これのビッグバンドジャズアレンジなんてものを書いている僕であります。そのいたるところに伊東たけしさんの「要素」が潜んでいたのだとおもいます。

もうすぐ30代に突入してしまいそうな僕ですが、こう脈々と音楽活動をしてきたうえで、まさか艦これがキッカケとなってこのような衝撃が僕の身を震わせたというのが、もう何というか信じられません。

点と点がつながって線になる、というのはこういうものなのかもしれません。その時その時は大した意味を持たなかったとしても、いつかそれが大成する時がくる。その衝撃は計り知れないものなんだというのを、本日実感しました。

なんというか、文章にしてしまうと案外と簡潔にまとまってしまうものですね…。最近の岡崎体育さんのブログ記事「夢を持つということ」もそんな感じがしました。やっていることへの意気込みはすごいはずなんですが、文章にしてしまうとさらりとできてしまう。そんな感じです。僕の一生の点と点がつながって、一つの形が現れて僕の胸はBPM350を超す、super fast 4 beat で鼓動しているというのに!

伊東たけしさんのキャリアの始まりについて、「熱闘!Big Band 学生ビッグ・バンドの熱い夏」という本に2ページ載っています。よろしければ買ってみてください。YBBJCにまつわるあれこれ、ビッグバンドの練習方法なども載っています。

これぞ青春

今日1日を通して、興奮しっぱなしであるという記事でしたとさ。そんなわけで、C95もよろしくお願いします(唐突な宣伝)